マメ雑

音楽ユニット「ソラマメです」のメンバー ゆげマメ子の、もやもやっとしたものをまとめるところ。雑多としたもの。

たったひとりのための、あかつきのマーチ 〜オジゲキからマメフェス、その先へ〜



本日、2023年9月22日(金)早朝なり。
この題材に向き合おうと決めて書き出してからまた2週間という時が経ってしまった。
以下、2週間前やその前の状況と感情、そして現在の思いが入り混じって読みづらくなるかもしれない。でもやっぱり書いて纏めておきたかった。目的は自分のここ数ヶ月分の思いの消化…それだけである。
他意はない。それでもここに書き記すだけで少人数であっても誰かの何かに触れることは覚悟の上である。普通こんな前置きをダラダラ書くものではないが、ある人の文章を読み自分の中で消化し切れなくなる出来事が先月あった。
それを踏まえて…自分は表現者だ。今回は書き切るつもりだ。

長くなる。いつもの如く。
よろしくお願いします。



(2023,9,21 カフェでソラ美に作ってもらった賄いオムライス。目が死んでいるね。)




「あかつきのマーチ」



ずっと書きたいと思っていた。
楽曲のこと。この曲を書いた背景や気持ち。

どんな思いで歌っているかということ。




そして、映画のこと。
(2023,8,31 池袋シネマ・ロサでの最終上映日。2回目の鑑賞だった。)



映画『オジさん、劇団始めました。』が公開されると正式に発表されたのが6月23日。そして私達自身が「“あかつきのマーチ”を劇中BGMに使用していただいている」と発表したのが7月5日。映画の公開が8月18日。

その間、各SNSやホームページ、メルマガで経緯を説明し、ツイキャスやインスタなど配信でも思いを伝えさせてもらった。

しかし、自分の中で処理し切れないところがあって、じっくりとこの場所(マメ雑)で触れたいと思っていた。

何度も書くタイミングを伺っていたが、どうにも切り口がわからない。曲については作者として書きたいと思っていたが、みんなが知りたいのはそこじゃないだろうし何か一つ正直なことを書けば誰かを傷付けてしまうのではないか…という恐怖もあった。

ここ一週間、マメフェスが無事に終わったこともあり書き始めたものの、またもや迷ってしまい頓挫した。  

だけど、書いておかないと次に進んでいかない気がして、吐き出しておかないと次のステップに進めない気がするので、やっぱりちゃんと書き留めておこうと思う。

そうだよ、ここはそういう場所(私のもやもやっとしたものをまとめるところ)だよ。
自分が自分に遠慮してどうするんだ。





遡ること約10年前。2013年年末。私は某ファストフード店で「あかつきのマーチ」の歌詞を書いていた。

その当時、バイトをした後は大体そのファストフード店やファミレスにいたと思う。曲作りやライブの構成や台本(その当時は芝居とライブが混ざったドラマ仕立てのライブをやっていた)を書くため朝まで入り浸っていることが多かった。

そんな生活はあと4年は続くのだが…話を最初に戻して、時は2013年年末。あの店内の独特の空気を今も覚えている。
そのお店は1階しかなくて敷地も狭くて。だけど駅前だからいつも込んでいた。

その賑わっていた店舗が時間が更けていくにつれ人が減って静かになっていく。

ファミレスでもそれと変わらなくて、そういう生活を続けているとね、いわゆる「常連様」を知るようになるの。

あのご婦人いつもいるな〜とか、あのおじさんまた寝てるな〜とか。


そこに私もいるんだよ。



年末って忙しなさの中に、どこか新年を迎える前の希望みたいなものが織り混ざっているでしょ。お疲れ様〜の中に来年への願いや期待があって。

いつもと変わらない店内に見えて、きっとそこに居る人たちは“年末”だということを分かっている。

そこに自分もいる。虚しかったなぁ。




この雑記を書く前に、その当時のブログをちょっと読んでみた。(このサイトにリンクしてあるので、もし興味があれば覗いてみてくだされ。でも読みづらいかも🙏)

まぁ…書いてないよね、そんなこと。
その当時はその当時で必死に生きているし、客観的に書いたら虚しさが余計際立つもの。

バイト10時間位してさ、その後お店入ってさ、大して注文もしないで(お金なくて)自分も寝ちゃったりしてそんな中で歌詞書いたりネタ書いたり。でもいつも難産だから長居しちゃって。

今だから書けるけど、その当時は本当にギリギリだった。いわゆる暮らしというものが。荒れていた。ソラ美も私も。
今の年齢では到底できない。よく続けてこられたよなぁと思う。

(2014,1,19 ストレートに書いているなぁ笑)



実際に歌詞を書き終えたのは新年迎えた後だけど、「あかつきのマーチ」はそんな年末の空気を感じながら出来た曲だ。

そして…
100%、自分自身の為に書いた曲でもある。

ほぼソラマメ(です)の楽曲は私が制作しているが、そういう曲は他にはない。
もちろん他の曲も自分自身の体験や思ったことを投影はしているが、曲が持つ方向性からイメージして歌詞を書くことが多いので「自分のことを書いた」と意識した曲はこの曲以外はないのである。

だからどんな曲よりも “客観的に評価できない曲” なのだ。

ライブでも歌ってきた。音源化していることもあり「良い曲ですね」と言っていただけることは何度かあった。
書いてよかったとは思えても、ココをこだわって書いたとか、そこちょっと苦労しました〜とか語りたくても語れない曲で。書いた背景は説明できても「ありがとうございます」しか言えなくて。


ほんとに、その当時の自分を励ます為に書いた曲なんです。


1番の歌詞は、その当時やっていたバイト先から家に帰るまでを歌っている。
なのでちょっとおセンチになっている時は、その場面を思い出すとバッと涙が溢れてくる(ΘωΘ;) 未だにそんな曲です。

だから歌う時は感情を込めすぎないようにしている。この曲は体力を使うのでそれもあって。今の時代にそぐわず長いしね💦リズムキープも難しい。

(2023,8,25 “MAME FES” ではピアノを入れて演奏させてもらいました。)


そういう曲なもので、この曲は歌う環境によって全然変わる。
そして、何よりも自分の状態。書いた当時は自分の為だけに歌ってきた気がするけど、年々曲がいい意味で離れてきて、そこにいる誰かや不特定多数の人に向けて歌っている感がある。

「あかつきのマーチ」ってそういう曲。



ここで映画の話になるんだけど、お話を頂いたのは1年ちょっと前。客観的に受け取ったこともあり、映画の公開が告知されるまで状況を知らなすぎて実感が持てなかったんだけど、予告編(トレーラー映像)を見てほんとに驚いた。


「渡辺いっけいさんのバックで流れているよ!」と。




その時まで“居酒屋で流れるBGM”と伺っていて、この映画の音楽を担当されている茂野雅道さんからは「聴こえる程度」と伺っていた。

それでも嬉しかった。ソラマメですにとって初めての出来事であり、誰かの作品に自分達の楽曲を使いたいと思ってもらえるなんて。歌詞がこの映画のテーマに合っているということで山本浩貴監督が気に入ってくださり、是非使わせてほしいとのことだった。

BGMだというのにエンドロールでクレジットもしてくださるとのこと。

「あの当時の自分が報われた。」
この一連の出来事は過去の自分に一つ正解を見せることができたし、何かと期待をし過ぎないようにしようと制限をかけていた近年の自分にも希望をもたらせてくれた。

そしてプラス、あかつきのマーチが入っている『よあけまめ』というアルバムをプロデュースしてくださった茂野さんや関係者の皆様、何よりもファンの皆様や気にかけてくださっていた皆様に少し何かを返せたかもしれない。そういう思いにしてくれた。

「ソラマメですのこと応援してていいんだ」と正当化できた人もいらっしゃったんじゃないかと思う(笑)

(2023,9,16 ふなばしハワイアンフェスティバルにて。そうやで〜応援しててもいいんやで〜!)
 


ここからちょっと苦い話。現実的な話をする。

ひとつ事柄を受け取るということはその結果を知るということ。表面化するということ。想像と現実は当然違うということ。

公開初日に映画を見た。
思ったよりも早い場面で曲は流れてきた。
BGMだった。
席によっては聴こえないであろう「あかつきのマーチ」は間違いなくBGMだった。

予告編は本当にオマケだったのだと思う。
良い意味でも悪い意味でも周囲を期待させてしまった。

分かってはいたけどそのギャップに動揺してしまった。
映画の内容は正直少しの間入ってこなかった。(ごめんなさい🙇‍♀️なので後日もう一度観に伺ったのです!)

凹んだ。
凹んだよ。というか申し訳ない気持ちが立ってしまった…ファンの人に対して。
気を遣わせてしまうだろうな、と。
(自分目線で今書いてるので悪しからず🙏)

上映後、初日打ち上げがあり複雑な気持ちで参加してしまったのだけど…行ってよかった。ほんとにねぇ、皆さん良い人たちで(泣)
劇団プープージュースの皆様やスタッフの皆様があたたかく迎えてくださったのです。

そこで初めて山本監督とお話しさせていただいて。ほとんど(酔った)ソラ美が話してましたけど(笑) 目がキラキラしててすごく純粋な思いで映画を作られたことが伝わってきました。曲の事もきちんと話してくださって。

のちに思ったんです。
「ああ、監督ひとりにでもこの曲が伝わったのならそれでいいんじゃないか」って。

そうだ、あかつきのマーチは元々は自分の為だけに、たったひとりの為に書いて、それが監督の映画制作の何かの役に立ったのならそれで充分ではないかって。
もし勇気づけていたとしたら尚のこと嬉しいことではないかって。

マメフェスを一週間後に控えているにも拘らず、打ち上げに参加した後も落ち込んではいたけれど(話を頂いてからここ一年位の答えが出た訳だから受け止め切れなかったんだろうな…)こういう機会を得られたことに今は本当に感謝している。

予告編はきっと監督からのプレゼントだ!

そして、渡辺いっけいさん、文音さん、劇団の皆様と写真が一緒に撮れたことはギフトだ!!!←単なるミーハー

以前、役者を目指していた私としては映画に関われたことって本当に感慨深い事なんだよね。


舞台(お芝居)を上演するまでの流れは少しやっていたので分かってはいるけど、映画ってこんなに時間をかけて上映までに至るものだと初めて実感しました。

構想、予算、キャスティング、スタッフ集め、ロケ地、衣裳、撮影、音楽、編集、配給、公開する劇場、宣伝…

思い付くものだけバババーッと上げてみたけど、これだけでも相当な時間が必要になる!
公開をゴールとするならば、相当な根気も必要になる!!

そりゃ思い入れが違う。
監督や制作、役者さんやスタッフさんと比べたら私達なんてほんとにほんとに一部なんだよね。凹むなんておこがましいなぁと(ΘωΘ;)

でもね…
この気持ちを頂けたこと。これが最大のプレゼントなのかと思ってます。

ちゃんと悔しかった!悔しいと思えたよ。
“次は挿入歌に、そして主題歌に…!!!”
欲張りになれた、ということです。

(欲張ると持ち切れないけどね)


よく役者さんがドラマでも映画でも「あんなにセリフを覚えたのにあのシーン全然使われてなかった」みたいなことを言われるじゃないですか?今回、あれがよく分かりました(笑)

バラエティ番組でもそうだけど芸人さんが似たようなことを言っているなぁと。「カットされた」と。

視聴者側でいるとその痛みは分からないし「作品は監督のものだから仕方ない」と言い切っちゃうけど、
そうですよねぇ、見えないところでたくさんの努力があるんですよね。

(そういう意味では舞台は稽古した通り上演されるからいいよね。映像はちょっと残酷だ。)

それを切り詰め作品にしていく。
すごい。
益々、いつかガッツリ映画に関わってみたくなりました。




改めて、『オジさん、劇団始めました。』にあかつきのマーチを使用していただいたことに感謝すると共に、この映画がまだまだ広がっていくことを祈っています。(現地点で9/29〜、アップリンク京都にて上映開始)

ここ近年はうつらうつらすることが多い私ですが、ソラ美や周りにいてくださる人の力を借りながら、自分の中の最大限のパワーを形にして表に出していきたいです。

曲との距離感は変わっても『あかつきのマーチ』は現在進行形だと、今回の出来事で再認識させられました。

ソラマメですにとっても、私個人にとっても、大事な曲にしてくれてありがとうございます。

めちゃくちゃ長くなってしまったけど、最後に!
『あかつきのマーチ』という曲名は私達が名付けたものではなく、ソラマメですのお客様に募集をかけてその中から選んだものでした。
その選考コメントを載せて終わります!
長々と読んでくださった皆様、どうもありがとうございました!!!


素晴らしい!私のイメージをピッタリ表している。主人公の憂鬱な気持ちの中のほのかな期待感と、夜から夜明け、さらには日が昇って行く様を【あかつき】という一言で見事に表現している。それを引き連れていく【マーチ】。決して自分自身だけの歌にしたくなかった作者の思いと曲調に合致している。」



(書き切れた…!受け取ってくださった皆様、どうもありがとう!!今後ともよろしくお願いします。ここを覗いてくれてた皆さん、また書きますので期待しないで覗いてください笑)




【各リンク】

映画『オジさん、劇団始めました。』

公式X


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