『劇団かもめんたる』は、あのかもめんたるが主宰の劇団であり、岩崎う大さんの頭の中にどっぷりはまれる劇団である。

そんな劇団に、私の旧友・もりももこが所属している。

もりももこさんとは私が20代前半の時に参加していた『のろま会』という集団の中で一緒に芝居をしていた。

今思い返してみても、その時間はものすごく貴重だった。みじかい時間だったけど今の私が未だ影響を受けるほど大事な時間だったように思う。

５人の女が、地味で素朴な女たち…という表現は少し違うがなんとも形容しがたい人たちの集まりで、今でも他の４人にはかなわないと思っている。

そんなメンバーの一人・もりももこはのろま会の中でもまた一味違う独特の雰囲気を醸し出していて、彼女にしか出せない個性に私はずっと惹かれていた。

目が離せない！

人として付き合う面でもそれは発揮されるが、舞台の上ではもっとそうなる。その存在感はすごい。

とても魅力的だ。彼女にしかなせない技なのかもしれないし元々持っている素の部分がほとんどだとも思うが、とにかくもりももこ以外あの感じは出せない。彼女そのもの。その感じに今も昔も私は出会ったことがない。

昨日、そんな彼女と数年ぶりに話した。最近は終演後も挨拶程度だったので、すごく久しぶりだった。

なんにも変わらない時間がそこにあった。